・1円切手の人物、前島密氏は郵便制度を日本で初めて作った、【郵便制度の父】と呼ばれる人です。普段、一般的には目立たないですが、増税で1円切手もちょっと日の目を見る日がくるかも?
・郵便・葉書・切手という名前も考えたのもこの人。幕末の越後の豪農に生まれ、江戸で蘭学や英語を学んだ後、薩摩藩で蘭学の先生として活躍。その後、幕臣の前島家の養子となり、明治に入った後は当時の民部省、大蔵省に勤めることになりました。
・明治政府からの要請で、郵便制度の創設に力を入れることになり、イギリスで郵便制度を学ぶことになります。帰国後、日本の近代郵便制度の基礎を作り上げます。
・また前島密は政治家を一度退いた後も、東京専門学校、今の早稲田大学の校長、関西鉄道会社社長に就任したりと多才な才能を発揮します。北越鉄道の社長にもなった実績があり、直江津と新潟を結ぶ北越鉄道(現在の信越本線)も建設にも助力しました。
・その他にも今の日本通運である陸海元会社、スポーツ報知の元、郵便報知新聞など様々な分野に前島密が関与し、尽力しています。歴史上メジャーな人ではないですが、現在の私たちの生活と密接に関わっている人です。